ジーンズ、アメリカ。
ジーンズ史上ひとつの到達点と呼べるのは1947年に生産されていたXX
もちろんその時代のものの事ですから、ひとつひとつのピースに個体差はあるのですが
往時は世界大戦の後に資材の調達が間に合い始め、理想のジーンズづくりに資金と手間を掛けられるようになった折。
きたる大量生産の時代に向かう直前の一瞬、煌めくように史上最も高い完成度のジーンズが作られた時がありました。
アメリカが戦後の自由を謳歌するその年、贅沢に作りこまれたジーンズは、それまでの作りとは一線を画し、モノとして洗練されました。
それは我々がスタンダードとして展開するジーンズ、Lot 601 XXの着想元であり、理想のひとつ。
1947年のジーンズには、スタンダードとして幾度もリストックするに相応しい、洗練された完成度があるように感じます。
さて今回、<1946 MODEL>と題したジーンズが完成しました。
大戦直後のほんのわずかな間、生産されていたジーンズ。
各ディテールは未だ資材状況も不揃いなせいか、洗練という言葉からは程遠く、しかしそのせいでこれは”人の手によるもの”なのだとより強く感じさせるそれには
戦時の残り香が強く、無骨さと力強さを湛え、得も言われぬ魅力があるのです。
今回の我々による<1946 MODEL>では、
型紙や生地は、我々が研究しつくし、アップデートを重ね、ある種の完成度を誇るスタンダードモデルとして掲げる<1947 MODEL>と同様のものを採用していますが
全ての縫製箇所をマスタードイエロー一色で縫い上げ、
ボタンは白く塗られる直前に用いられていた、鉄にクリアー仕上げのものを。
ポケットスレキにはバッファローチェックのコットンフランネルを使用。
1947年のそれとは違い、それ自体が決してスタンダードになりえない、<1946 MODEL>の無骨さを表現しています。
そしてそれは、フリーホイーラーズ代表・安井 篤が愛してやまないもうひとつのジーンズ。
明日より3/20よりデゾレイション・ロウにて販売開始致します。
お問い合わせはお電話にて承ります。
DESOLATION ROW / 03-6439-1969
明日にはもう少し詳細な写真をアップできればと…しばしお待ちください。