2010 MID SUMMER - A Man went looking for America

2010年夏。フリーホイーラーズを乗せた漂泊の翼は、1960年代末から'70年代前半の荒野を俯瞰する。ジャングルと一緒に焼き尽くされた若者の心、ウッドストックにこだまする届かぬ祈り…。『パワーウェア』のTシャツを通して我々が降り立つのは、そんな喪失感とやり場のない憤りが支配する世界。しかしそこは単なる絶望の世界ではない。あの時代が今なお我々の心を捕えて離さないのは、そこに始まりのための終わり、あるいは失望の果ての希望を、新たな旅立ちの決意にも似た清々しさを伴って感じることができるからだ。実際、アメリカの大地はこの時代、傷ついた多くの若者を漂泊の旅へと誘った。そしてアメリカンニューシネマは、その赤裸々な姿をロードムーヴィというカタチでスクリーンに映し出した。それはあたかも"夏の終わり"までの若者たちの心の軌跡をトレースする寓話のようでありながら、実は終わりから始まる再生への勇気を観る者に与える試みだったのだ。

A Man went looking for America イメージ

front - from left : ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "FREEDOM"  ●BELL BOTTOMS "Lot 646"  ●WORK SHIRT "THE DRIVER"  ●FOUR-PIECE CAP "CASSADY" ーBlack×Gray Stripe   ●SPORTS SHIRT "KOWALSKI"  rear - from left : ●WESTERN SHIRT "BILLY"  ●WESTERN SHIRT "LARRY"  ●EIGHT-PIECE CAP "BRUCE"  ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "HORIZONTAL AMERICA"   ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "LAST AMERICAN HERO"