2011 MID SUMMER - ADVERTISEMENT OF AMERICA Vol.2

あるモチーフが描かれたTシャツをそれ一枚で着る。いまや夏ともなれば誰もが行う、プリントTシャツを着るという行為。しかし、考えてみるとそれは実にアメリカらしい服飾様式だ。なぜなら、元来人目に触れることのなかったアンダーウェアを外着として着用してしまう奔放さに加え、襟もボタンもないまっさらのボディを自らの主張や気分を映すメッセージボードに見立てて利用する発想そのものが、いかにも自由の国の作法だからだ。そんなプリントTシャツが放つ自由な空気は、我々フリーホイーラーズが結成以来標榜する"時空を超えた漂泊の旅"の良きお手本だ。だからこそ我々は2011年春より「アドヴァタイズメント・オブ・アメリカ」という新シリーズを立ち上げたのだ。第2弾となる今回は、前回からの流れを汲む「グレイト・ジャンクフード」、「オートモーティブ・プロフェッション」の2ジャンルに、'60〜'70年代の広告表現を活用した「アメリカン60〜70'Sカルチャー」を追加。これまで以上にヒネリと毒気の効いたメッセージをお届けする。

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front - from left : ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "HARDING CYCLES"  ●SERVICEMAN TROUSERS "HARDING CYCLES"  ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "VOTE 1968"   ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "Jaffy's Hot Dog Diner"  rear - from left : ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "U.S.Bongs"  ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "TRUCK DRIVERS UNION"   ●SHORT LENGTH SERVICEMAN TROUSERS "Jaffy's Hot Dog Diner"  ●LIGHT WEIGHT T-SHIRT "BURGER CHAMP"

2011 MID SUMMER - from EARLY 20TH CENTURY'S OUTDOOR SPORTS and RAILROAD

タイムマシーンを操るが如く、アメリカの時空を自在に旅するフリーホイーラーズの服作り。それはときに化学反応にも似た、まったく新しいスタイルを生む作用として働く。その象徴のひとつが、半袖のシャツやショートパンツによって構成される、このサマーコレクションだ。モチーフは1910〜1920年代という非常に古い時代のアウトドアズマンやレイルロードワーカーのための軽装束。それをあえて原風景にはなかったショート丈にすることで、むしろ濃密に、現代的なサマースタイルに原風景を包む空気感を封じ込める。さらに「アドヴァタイズメント・オブ・アメリカ」同様の手法によりアイコニックなプリントやワッペンを施したモデルも用意し、1910〜1960年代のワークユニフォームを思わせる香りをもプラスした。その結果、まるで旅慣れた男が持つステッカーだらけのトランクのように、時空を超えた漂泊の記憶が刻まれた、ミックス感覚溢れるラインナップが完成したのだ。

from EARLY 20TH CENTURY'S OUTDOOR SPORTS and RAILROAD イメージ

front - from left : ●SHORT LENGTH TROUSERS "HAYDEN" ーDesert beige  ●RAILMAN CAP ーGrained Dark Blue Stripe Twill   ●TRACKWALKER SHIRT ーIndigo Wabash Cloth  ●SHORT LENGTH TROUSERS "HAYDEN" ーTobacco Brown  ●CONDUCTOR SHIRT "THE MEMPHIS STREET RAILWAY CO."  rear - from left : ●SHORT SLEEVE CONDUCTOR SHIRT ーIndigo Polka Dot Wabash Cloth  ●SHORT LENGTH OVERALLS "N.Y.O. & W.RY Co."   ●TRACKWALKER SHIRT "N.Y.O. & W.RY Co."  ●RAILMAN CAP ーSteel Blue herringbone  ●SHORT SLEEVE BUTTON DOWN SHIRT "LANGFORD"   ●RAILMAN CAP ーBeige Herringbone